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てっしゅう
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「仮面の町」 第十三話

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「参ったな、やぶへびだったな。天木くんの傍にいてやるのもいいが、子供は大事に考えろよ。それはきっと彼も同じに思っているだろうから」
「うん、ありがとう・・・そうね。明日は帰るけど、おなかが大きくなってきたらここに来るからよろしくね。仕事辞めるけど、しばらく世話になっても構わない、お父さん?」
「もちろんだよ。よかったら天木くんとも一緒にここに来たらどうだ?」
「考えておく・・・彼も男だからね、イヤかも知れないし」
「若いんだから、遠慮はするな・・・いろんなことがあったけど俺にしてやれることはこの家ぐらいだから、優子には・・・な」
「嬉しいけど、お父さんはお母さんとの事大切にして・・・邪魔してはいけないって思うから」
「お前も知らない間に大人になったなあ・・・子供まで出来て。ちょっと前までは生意気な娘だったのに・・・お母さんの事は話し合って帰ってきてもらった。心配するな・・・仲良くしているから」
「本当?ならいいけど。年取ったら世話してくれるのはお母さんだけなんだからね!」
「おいおい、今からそんなこと言うなよ。滅入っちゃうよ・・・まだ40代だぜ俺は」
「そうだったわね。でもおじいちゃんになるのよ、もうすぐ」
「おじいちゃんって言うなよ。呼ばせないからな」
「なんて言わせるの?」
「名前で呼ばせる」
「やっちゃん、って?」
「なんか響きが悪いなあ・・・やあちゃん、でどうだ?」
「ご自由にどうぞ・・・」
「おじいちゃんは無しだぞ!いいか」
「はいはい・・・」