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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十三話

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「運転手を自首させて、自分は知りませんでした・・・かな」
「それじゃあ運転手が真実を話したら立場がなくなるよ」
「話さないように裏工作しているんだよ。たとえば運転手の家族を人質にとったり、逆に金を掴ませたりしてな」
「こちらとしては先手を打たなきゃね・・・お父さん運転手の名前知ってるの?」
「久能不動産に聞けば誰か知っているだろう・・・口止めされていなければだがな」
「知り合いは居ないの?お父さんに聞き出してもらえると助かるんだけど」
「警察は知っているんだろうけど教えないだろうなあ・・・おれじゃあ答えてくれないような気がする」

「事故を取り調べた山崎警部は弘一とつながっているの・・・聞き出せるわね、その線で」
「そうなのかい!警部と組んで進めているのか?」
「そうよ。だから心強いの・・・絶対に上手く行くような気がする」
「ますますもって天木くんのすごさが伝わるよ・・・お前もいい奴見つけたなあ」
「それって褒めてくれている?それとも・・・イヤミ?」
「何言ってるんだ。褒めているに決まっているじゃないか・・・もうひねくれているなあ、優子は」
「よく言われるよ」
「子供に移すなよ」
「何てことを!ひねくれているとしたら・・・誰かさんを受け継いだのでしょうね、きっと」