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てっしゅう
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「哀の川」 第三十話

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箱を開けてキーホルダーを出してみた。皮製のキーホルダー本体に御守り袋が取り付けてあった。きっと由佳の母親がお参りしてもらってきたものだろう。優しい気遣いに心打たれた。隣にいた由佳を強く抱きしめて、「好きだよ、離さないから・・・時々逢って、またここへ来ようね」と囁いた。なみだ目の由佳は、「うん」とだけ言って、しがみついていた。車に乗って、隣の由佳を見た。短いスカートから出ている綺麗な脚に欲望をそそられた。そっと、手で触った。
「誰も見ていないところでないといや・・・」純一は、車を走らせた。

展望台から車を少し走らせて、わき道を少し中へ入り、人気の無い場所に止めた。車の中で抱き合うことはお互いに初めてなので、ぎこちない姿勢になってなんだか落ち着かなかった。後部座席に移動して、純一は由佳のスカートの中へ手を入れた。下着はすでに濡れていた。恥ずかしそうに純一にしがみついた。

「ずっと我慢していたのよ・・・恥ずかしいけど、純一さんが欲しい・・・」
「由佳、ボクもだよ。ほら、こんなになっているよ・・・」
純一は由佳の手を自分の硬くなっている部分に触れさせた。由佳は「今日は着けなくても大丈夫だから・・・」そう呟いた。どれほど時間がたったのだろう。二人は行為を終えてから、そのままずっと抱き合っていた。リリリ・・・と純一の携帯が鳴った。由佳から離れて、電話に出た。