赤い傷跡
「わっ」
目の前には綺麗な女の人が立っていて、こちらに気付くと歩み寄ってきた。
よく見ると外国人だろうか、桃色のロングヘアーにスカイブルーの綺麗な瞳。
てか今はそれどころではない、正直、自分家の前に見知らぬ人が立っているのは怖い。
「あの…何か御用ですか？」
すると女の人は整った顔曇らせて、
「困ってるの」
「え…」
「自由に泳げる水が無くて困ってるの…」
「…は？」
発音は上手いが、ちょっと言ってることがわからない。
(自由に泳げる水ってなんだ？もしかして、プールのこと？とにかく困ってるんだからプールの場所でも教えよ)
急いでるため、適当に場所を案内すると女の人は理解したみたいで
ニッコリと微笑んで「ありがとう」と言って去って行った。