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赤い傷跡

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私は、岸田 真輝(きした まき)中学2年

親が海外に行っていて、今はお婆ちゃんと一緒に暮らし
ている。
だんだんと生活には慣れてきた。
お婆ちゃんを支えていこうと思いながら、いままで努力してきたがお婆ちゃんのほうがしっかりしていると、最近分かってきた。

いつも通りお婆ちゃんと向かい合って朝ごはんを食べた。
そして制服に着替えて、髪の寝癖をとるため洗面所に行った。
「うっ…これは、やば、い…」
肩まである髪が一部分だけぴよん、と外側にはねていた。
「とにかく水に濡らして…っと」
寝癖との戦いに10分。
こんなに掛かったのは今までで新記録かもしれない。
鏡で髪をチェックして、ふと視界にはいったのは自分の手首の傷。
その傷は昔からあるものであり、爪痕の様なものだった。
ただおかしいのは、その傷がずっと昔と変わらないまま赤く痛々しいのだ。
なぜこんな傷ができたのか自分でも覚えておらず、親に聞いても
「気にするな」と言うだけだった。
傷を撫でながらいつも気味が悪いと思っていると
「真輝ちゃん時間大丈夫?」
テレビを見ながらお婆ちゃんが言った。
リビングの時計を見ると
「ヤバッ、あと5分で出なきゃ!」
急いでバッグを持って出ようとしたとこ、今日は水泳があることに気付きUターンして自分の部屋に戻り、水着の準備をした。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい」
ドアを開けて出て曲がろうとしたところ…
作品名:赤い傷跡 作家名:麗潤