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赤い傷跡

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ふとテレビの音で目が覚めた。
窓を見ると朝夕が出てて、自分が昨日テレビを見ながら寝てしまったことに気づく。
「うっ…」
ソファーから身をのりだすと、お婆ちゃんがテレビを見ながらせんべえを食べていた。
5時42分、こんな朝早くに起きるなんて健康的だなと思いながら、重たい身体で、キッチンに向かった。
「おばあちゃん、朝ごはん何がいいー?」
するとお婆ちゃんは、こちらを向いて「朝ごはんなら
、もう作っておいたよ。冷蔵庫に入っとるけん。」
「え」
にへらと、笑うお婆ちゃんを見てバッと冷蔵庫を見る。
「マジだ…」

一体何時から起きていたんだろうと疑問に思いながら目の前の焼き魚と玉子焼きを眺めていた。
作品名:赤い傷跡 作家名:麗潤