赤い傷跡
「ーーーーーーーーーーーーっうわあぁ!!!」
目をこれでもかと言うほど見開き、あたしは目が覚めた。
起き上がると目の前に校門があった、あまり長くは寝ていなかったらしい。
さっきまでの痛みも消え、傷はもとの赤い色に戻っていた。
「…はあぁぁ」
思わずため息をついてしまった。
安心したがさっきを起こった出来事がまだ恐怖を抱いていて、あたしはなんとか
震えた足で立ち上がった。
汗で額にへばりついた髪を払い、深呼吸をした。
「……よし!!」
あたしは塀を登ろうと進んだ。
しかしあたしは登るのはやめた、決してビビった訳ではない。
なぜかあたしは何かができそうな気がした。
体がうずうずしている。
この高い塀を登るのではなく、
跳び越えていける気がした。