夜になってから蝶は舞う-DIS:CORD+R面-
「はっ・・・およそ950体。すでに1,000を切っております。
100年前の数字から見れば間に大規模な戦争を挟みましたので4分の1程に低下したかと」
秘書は淡々とその答えを耳打ちする。
「・・・なるほど。100年で4分の一・・・。この法案もかなり効果はあるようだ。
しかし奴らの寿命は我々の3倍以上だ・・・1000を切ったのならそろそろ次の段階に移らねばな」
レヴィンはニヤリと皺だらけの口元を緩め一人円卓に立ち尽くすシーナス・クローネンの姿に目をやった。
「・・・リヴァーダの諸君。君達の時代はもう幕引きだ・・・」
嗄れた声。淀んだ瞳。狡猾な指先が蠢く。
作品名:夜になってから蝶は舞う-DIS:CORD+R面- 作家名:リナ@RPA