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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第二話

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「彼からだったの・・・」
「えっ!彼?ご主人じゃないって言うことよね?」典子は前のめりになりながら映子が手に持っていた携帯をじっと見つめた。
「うん、そうなの・・・ここに来る途中の新幹線の中からメールしてたの。みんなと会うために名古屋に行くって言うことをね。それで無事着いたか気になったから電話したって言ってくれたの」
「うっそう!本当に!・・・なんて優しいのその人。幾つの人?カッコいい人なの?」矢継ぎ早に典子は質問した。
「年下なの・・・恥ずかしいけど」
「うっそう!本当に!・・・そんなのずるい!」言い方が真剣だったので恵子と美紗子はまた笑ってしまった。
「何でさっきから笑っているのよ!恵子さんだって羨ましいって思わないの?」典子は自分だけが盛り上がっていることに恥ずかしさを覚えてしまった。
「典子さんが真面目な顔して話しているから・・・笑ったのよ。悪意は無いわ」恵子の言葉に再び言い返した。
「恵子さんだって今は一人でしょ?羨ましいって感じないの?映子さんの話を」
「確かに羨ましいって思うけど・・・それって不倫でしょ?私はイヤだわ、きちんとお付き合いしたい」
「恵子さん、そうなのよね。私は人に自慢できるような事はしてないの・・・夫にだって悪いとは感じているのよ。でもね、女としてみてくれない夫への不満が引き金になってしまったの。残された時間は短いから燃え尽きたいって、書いたでしょ?本心からそう思ったのよ。みんなもそうだったんじゃなかったの?」
映子の言葉に頷くように三人は顔を見合わせた。