「セックスアンドザシックスティーズ」 第二話
それぞれに思い思いの料理を皿にとって食べ始めていた。映子の携帯が鳴った。
「ゴメンなさいね・・・ちょっと席外させて」そう言って立ち上がった。
「誰から電話なんでしょうね・・・子供さんかな?」恵子がそう言うと、典子が「孫かもしれませんよ」そう言った。
すぐに席に戻ってきた映子を見ながら典子が聞いた。
「誰からのお電話だったの?大切なことじゃなかったかしら?」
「典子さん、ありがとう・・・気にしないで家族からじゃないから」
「お友達?」さらに典子が聞く。
「気になるの?私の電話相手が?」
「そうじゃないけど、普通言うじゃない、こんな時に誰々から掛かってくるなんて、もう面倒くさい・・・って具合にね。違います皆さん?」
恵子が笑った。美紗子も言い方が演技っぽかったので笑っていた。
「ねえ?秘密にしてくれるって約束できる?」
「どういうこと?」三人が口をそろえて言った。
一瞬間があって・・・映子は答えた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第二話 作家名:てっしゅう