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その穴の奥、鏡の向こうに・穴編

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「そうじゃないって。立ち位置変えただけだろってことだよ。能力でも何でもねぇじゃん」
 すると二人はまた顔を合わせる。どうやら不思議な事態に遭遇すると、そうする癖があるらしい。ホントマジで、ただのリア充にしか見えない俺の目って何?
 少し見つめ合った後、二人はまた俺を見るそしてにやりと笑った。
「じゃあ、証明してあげるよ」
 そう言って、和希が奥の方へ走って言った。それを俺と和樹で見送る。
「・・・和希、じゃなかった。ダムは何処に行ったんだ?」
「まあ見てなって!目をそらしちゃぁいけないよ?」
 言ったばかりの時だった。目の前の和樹が和希に一瞬にして変わる。瞬く間もなく、とはまさにこのことだろう。本当にすごい。俺が元々イメージしてた超能力に、今まで出会った誰の能力よりも近いかもしれない。
 しばらくしてから、和樹が奥から戻ってきた。結構距離があったらしく、肩で息をしている。そして彼が顔を上げるのと揃えて、和希が口を開いた