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察人姫-第弐話-

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 保澄学園裏サイト。
 通称“ほずみん”
 生徒会が運営するサイトで掲示板などの主な内容は雑談。
 その日の学園についてであったり先生への愚痴であったりと、先生が見てないことをいいことに好き勝手書いてある……というわけではなく、健全な運営が為されているようだ。
「私達の時ってこんかサイトあったっけ?」
「あった……けど、利用中止だった」
「なんで?」
「荒れまくってたからな。個人名出して誹謗中傷まであってな、仮閉鎖にまでなっちまったしな」
 茜の話によれば生徒会長がアタルになってからようやく再開されたらしい……が、
「こんな事件が起きるようだと、マジで閉鎖もあり得そうだな」
「犯人が内部の人間なら閉鎖は濃厚だと会長も言ってましたよ」
「内部なら……か。ソラ、お前はどう思う?」
「まだ分かんないよ。可能性は半々……けど、盗撮に使ったカメラを仕掛けたのは内部だと思う」
 座った椅子を回転させ、クルクルと回りながらソラは言う。
「なぜ、そう思うんですか?」
「なぜって?ただの傾向さ」
「……傾向?」
「うん、あ、もしかして知らなかったりする?盗撮や盗聴の器材を仕掛ける奴って大半が身内なんだよ」
 茜の問いにソラはニヤリと笑みを浮かべて答えた。


作品名:察人姫-第弐話- 作家名:朝朽 司