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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十二回】ココロのうた

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「竜のボン…がちっさい時に竜が死んだ…そう覚えてるだろ?」
「まぁ…そう覚えてますけど…も;」
阿修羅の質問に京助が答える
「どうしてそう覚えてるんきに?」
「…どうしてって…」
「どうして竜が死んだって覚えてるか…」
「…知るかよ; どうしてとか聞かれても俺は…俺は…」
更に質問した阿修羅に答えていた京助の言葉が詰まった
「あのな…竜は生きていたのは知ってるよな?」
阿修羅が言うと京助が頷いた
「というか今いるしね…」
矜羯羅が言う
「…ん…ちょっと増えたし小さくなったけど」
制多迦も言った
「小さい姿でいると使う力が少なくてすむ…だからだろう」
乾闥婆の頭を抱えたまま迦楼羅が言うと阿修羅が頷いた
「竜は今力を最後の一滴だけ残した状態なんきに…」
阿修羅が言うと制多迦が俯きソレを見た慧光が阿修羅を睨んだ
「あああ; 別にタカちゃん責めてるわけじゃないから睨まんといてー; 痛いから;」
ガンを飛ばす慧光に阿修羅が言う
「宝珠…って見たことあるだろ?」
阿修羅が聞くと3馬鹿も京助と一緒に頷いた
「あー…やっとわかる単語登場;」
南が苦笑いで言う
「コレにはオライ達の力が溜められているんきに」
阿修羅が自分のミョンミョンを引張りながら言った
「コレを使ってオライ達は…まぁ…お前さんたちに言わせれば【魔法】みたいなヤツを使ってるンきにな」
3馬鹿がフンフンと頷きながら阿修羅の話を聞く
「…京助…?」
リアクションのない京助に緊那羅が声をかけそれでもなお反応がない京助の手に緊那羅が手を添えるとバッと京助がその手を払った
「あ…スマン;」
無意識での行動だったのか京助が緊那羅に謝りそしてまた黙り込んだ
「…京助…」
それ以上どうしていいかわからない緊那羅も京助同様黙り込んだ
「竜はな宝珠を2つだけ残して全部使ったんよ…そして術をかけた…」
阿修羅が言う
「…かつてこの町にいた【一人】に関する記憶に…な」
そう言いながら阿修羅が少し腰を浮かせ尻ポケット辺りから何かを取り出した