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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十二回】ココロのうた

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光りが見える

ゆらゆら

ユラユラ

紺にも近しく緑にも近しい透き通った光に向かって泡が上がっていく

ソレが自分の口鼻から生まれた泡だっていうことなんとなくわかった

「--------------…!!!!」

子供の声がする

それも泣き叫びながら何かを叫んでいる

不思議と苦しくはない

それ以上に何故か何かが心配でたまらない

ソレが何かは…

「------------------------------…ッ!!!」

光が小さな手を生んでそれが思いっきりこっちに向かって伸ばされた

やっぱり何かを泣き叫びながら



ごめん

ごめんな…



どうしてか謝る自分

どうしてかこみ上げてくる涙



守らなきゃ

だってほら…また泣いてるじゃないか

謝ってる暇があるなら伸ばされた手をつかまなきゃ

この間も呼ばれて知らん振りしていたらグレて一人で遊んでコケて…膝すりむいて

泣くもんかって強がってた

なのに人の顔を見るなり泣き出して

だから側にいなきゃ…守ってやりたい…



--------------------------…京助---------…