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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十二回】ココロのうた

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どうして自分の名前が阿部の口から今出たのかわからない緊那羅がそのまま阿部を見ると目が合った
「さ…じゃ戻ろうか」
阿部と緊那羅の間に本間が立ち上がった
「ね? 阿部」
本間が阿部に向かって手を差し出すと阿部がソレを掴み立ち上がる
「じゃ…俺等も…」
「いててて; 足しびれた~;」
女子二人に続いて3馬鹿ものらりくらりと学校に戻ろうと行動し始めた
「俺ももど…」
「アタシの言うこときいてくれないの?」
立ち上がろうとした京助に阿部が振り向かないで言った
「…たまにはアタシの言うことききなさいよ!!馬鹿ッ!!!!」

ズドガスッ!!!!

「ガフッ!!;」
「京助!!;」
「あべちゃ…!?」
「あ~あ…」
阿部の回し蹴りが華麗に京助にヒットすると個性豊かな声が単発で上がった
腰を抑えてうずくまる京助をふんッと鼻から息を吐いて見下した後大股で阿部が部屋を出て行った
「ハッハッハ; お嬢は相変わらずつぇえんのー;」
阿修羅がうずくまる京助の腰をポンポン叩きながら笑う
「…なんか…似てない?」
矜羯羅が横目で迦楼羅と乾闥婆を見ると乾闥婆が迦楼羅と顔を見合わせる
「…似て…って…」
「雰囲気」
クイッと顎で矜羯羅が乾闥婆を指すと迦楼羅がまじまじと乾闥婆を見る
「なんですか」
「だっ;」
そんな迦楼羅の前髪を乾闥婆がぐいっと引張った
「ね? 似てない?」
矜羯羅が今度は阿修羅にふると阿修羅がふーっと長い溜息を吐き
「…やっぱ…なんつーか…似た臭くなるもんなんかねー…」
そう言ってポンポン京助の腰を叩いた
「さっきから似てるってなんナリか? 矜羯羅様」
慧光が矜羯羅に聞く
「それは…」