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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 序章

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「皆さん遅れてゴメンなさい!地元なのに遅刻しちゃって・・・」そう言って典子はすでに来ていた3人と手を握り合った。
しっかりと主婦をやって来た映子の手は少しごつごつしていた。離婚して苦労していたのか一番痩せている恵子の手は硬く感じた。驚いたのは美紗子の手だった。
「美紗子さん綺麗な手ね!お嬢さんみたい、羨ましいわ・・・私なんか映子さんと同じで完全に主婦の手なんだもん」
そう言って自分の手を眺めた。映子も同じように見ながら頷いていた。

「恥ずかしいわ典子さん、お嬢さんだなんて・・・独身だから一応は当てはまるけどなんて厚かましい事言うわね、ハハハ」
「ううん、お嬢さんで通るわよ、ねえみんな?」その呼びかけに映子も恵子も首を縦に振った。
傍目に観るとどう見ても美紗子は50代前半かそれより若くさえ見える容貌をしていた。一番はそのスタイルだろう。今日も一人スカート姿だった。