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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十一話

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「ええ、被害者の両親はバイクがぶつかってきたから仕方なかったと聞かされていたんです。それも警察から」
「本当ですか!・・・山崎警部は・・・どうしてそんな報告をしたのでしょう?・・・私には解りません」
「事故を起こした運転手が・・・久能肇の運転手だったからです」
「本当か!・・・もみ消されたと言うことなのか?」
「そのようです・・・でも警部は私のお願いを聞いてくれました。真実を明るみにすると約束してくれました。先生も是非協力して頂けませんか?」
「それが天木さんの狙いだったんですね・・・」
「申し訳ありません。しかし、真実を知る権利があります。私じゃなく遺族です。こんな当たり前のことがねじ曲げられてしまうこの町の行政と警察に私は憤りを感じました。まだ若造ですが絶対に暴いて見せます・・・」

「感心しました。出来る限り協力させてください。正直言って久能の権力には反吐(へど)が出ます」
「そうですか!助かります。もし裁判になったら証人として出ていただけますか?」
「解りました。事実を法廷で話すことには協力します。判断はあくまで司法に任せるものですから、天木さんも走り過ぎないようになさって下さいね」
「ご忠告ありがとうございます。早速帰って対策を練ります。では失礼します」
「頑張って下さい」