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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十一話

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山崎警部からの連絡があって長井医師から話せる準備が出来たと弘一に電話が来た。優子を誘って総合病院を訪ねた。

「これが事故の写真だよ・・・むごいけど見るか?」
「はい・・・見せてください。優子は見るな!」
「この部分が陥没しているんです。右側頭部(そくとうぶ)から後頭部にかけて、耳の上だね。女性の方は後頭部から左側頭部耳の上だね。予想としては左側から追突されてそのまま飛ばされて、壁か建物の一部に頭をぶつけた感じだね。女性はおそらく飛ばされて逆さ側に落ちて道路か何か障害物にぶつけた感じだろう」
「先生は車の方がバイクの横にぶつかってきたと推測されるのですか?」
「そうだね、もしくは急ブレーキをかけて間に合わずに下敷きになったかだろうな」
「下敷き?」
「そう、巻き込まれることだってあるからな」
「なるほど。身体の傷はどうだったのですか?」
「男性には左足の骨折があった。他にも少し擦り傷や骨折があったが、天木さんが尋ねられている追突の原因として証明できそうな傷は、頭部と左足ぐらいだね。女性は左腕の骨折と頬骨の骨折があった。もし巻き込まれる瞬間にボンネットに飛ばされたとしたら、
考えられるね」
「陥没の状況から即死状態だったのでしょうか?」