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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「初体験・希望編」 第一話

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雄介は母親に話さなくてはいけないと覚悟を決めた。佳恵にはその後で話そう・・・

「母さん、大切な話があるんだ。聞いて欲しい」
「なによ、改まって・・・佳恵さんとの事?学校のこと?」
「違うんだ。約束して欲しい。最後まで聞いてから返事をするって」
「そんな大げさなことなの?」
「そうなんだ。決心したから」
「いいわよ。雄介のことだから信じているし」
「ありがとう。おれ来年二十歳になる」
「そうね、早いわね・・・まだ子供だと思っていたのに、もう二十歳になるだなんて。お母さんも年をとるはずよね・・・」
「母さんは若いよまだまだ」
「嬉しい事言ってくれるのね。それで何?」
「ああ・・・結婚したい人がいるんだ」
「佳恵さんじゃないの!まだ学生よ、あなた解っているの?」
「もちろんだよ。いい加減な気持ちじゃないんだ。だから学校も辞める」
「ちょっと待って!いきなりそんな話・・・お父さんにも聞いてもらわなきゃ」
「先に母さんだけに解って欲しいんだよ。父さんはうん、としか言わないから」
「誰なの、相手の人は・・・どうして佳恵さんじゃないの?別れたの?」
「佳恵にはまだ話していないよ。母さんに話してから言うつもりだったから」
「そんな・・・二股かけてたの?」
「結果そうなるけど、俺の中では違う・・・」