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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「初体験・希望編」 第一話

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「好きよ!雄介のこと世界で一番・・・あなたが他の女性と結婚したら私は誰とも恋愛も結婚もしないって決めてるの。だから・・・今の言葉だけで幸せなの。信じられないんじゃなくて・・・信じられるからもういいの。ありがとう、ありがとう、これまでの人生の中で一番嬉しく感じられたわ」
「俺は絶対に諦めませんから・・・小枝子さんが認めてくれるように仕事も頑張るし、自分も成長する。時間を下さい・・・お願いします」
「本気なのね・・・今年30になるのよ、解ってるの?子供だって出来ないかも知れないし・・・」
「子供は出来ますよ。そんな気がする。俺のために少しでも若くいられるように可愛くしててください。頼みはそれだけです」
「雄介・・・いつでも・・・別れてあげるからね。ちょっとだけ本気にさせて・・・」
「小枝子さん・・・」

やっぱり枚方に行けばよかった、小枝子はそう感じていた。そうしたらこの想いが本当であることを身体が感じさせてくれるからだ。
一人電車に乗っての帰り道ずっと涙が止まらなかった。