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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「初体験・選択編」 第五話

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雄介が帰った後で小枝子は母親とそのお金のことで相談していた。
「明日銀行で相談してくるけど、この家を担保にして借りても構わない?」
「担保?」
「そう、私は独身だから保証人がいないでしょ?きっと担保を要求されるって思うの」
「そうね・・・私は働いていないから保証人は無理よね。万が一の時には手放すことになるのね?」
「うんそういうことになる。でも大丈夫よ、今は売れているからそんな事にはならないって思うけど」
「ねえ?ここの家売ってお金に換えて借金をせずにお店の近くで二人で住まない?そうしたら私もお手伝いできるし、雄介さんに余計な負担を感じさせなくて済むだろうし。あなたが束縛してはいけない人なのよ。お店を手伝ってもらえることは歓迎だけど・・・」
「お母さん・・・お父さんが建てた大切な家なのよ。簡単に売るなんて言ったらいけないよ」
「後を誰が住むのよ?あなたがずっと一人でここに住んでそれからどうするの?誰にここの権利を譲るの?」
「そうだけど・・・」
「お金は生きて使わないとダメ!今がその時って考えるんだったら私は喜んで手放すよ」
「嬉しいけど・・・そんな事頼めない」