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スケートリンク

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 池上は女性の優しさを感じて更に好感を持った。正面のT字路の信号で止められることはなかったものの、横断歩道の歩行者が多かった。
「今日はいいお天気ですね」
「今日は気持ちがいい日です。仕事をやめてどこかへ行きたくなります」
「あなたも?わたしも本当にそう思います。意見が合いましたね」
 車を再び発進させた。
「突然ですが、お客様はこの車に乗って頂いた中では最もきれいな女性です。こういうことは云ってはいけないことになっていますが、思わず云ってしまいました」
「そうなんですか?でも、嬉しいです。わたし、そんな風に云われたことありませんから……」
「嘘でしょう。毎日誰かに云われていて、聞き慣れているだろうと想像しています」
「いいえ。初めてです。本当ですよ。あなたから云われたこと、今夜帰ったら日記に書いておきます」
作品名:スケートリンク 作家名:マナーモード