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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「哀の川」 第二十七話

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9月に入って新学期が始まり、担任の先生から、英語の山本先生が退任されたことが発表された。部活の新任には今年赴任したばかりの英語の女性教師が当たる事になった。始業式の後、部室で挨拶があった。
「皆さん、前田智子です。まだ新任ですが皆さんと一生懸命頑張りたいのでよろしくお願いします」純一が部長として返事を返した。
「部長の斉藤です。男子は僕一人ですが、先生に迷惑をかけないように心しますので、よろしく御指導下さい」

前田先生は大学を出たばかりの23歳のバリバリの新任だった。長い髪と東北出身特有の白い肌が印象的な先生であった。夏服の胸元からはっきりわかる大きな胸をしていた。純一はその部分に目が行った。いやらしくも、大きな胸っていいなあ・・・と想像してしまった。横目でチラッと気にした由佳は、帰り道で純一に詰め寄った。

「純一さんたら、前田先生の胸ばかり見て!いやらしいったらありゃしない!大きいのが好きなの?」
「ええっ?そんなことしてたかい?誤解だよ。先生をただ見ていただけだよ・・・胸は確かに大きかったような気がするけど・・・僕も男だから、ちょっとぐらいは見るよ」
「ダメ!見ちゃ、今度そんなことしたら、つねるからね!いい?」
「また、鬼みたいになっちゃったよ!勘弁して下さい・・・」

振り向いて見た由佳の顔は決して笑ってはいなかった。