小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「哀の川」 第二十七話

INDEX|6ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

「純一さんのお母さんって再婚されたのよね?今のお父さんとはどういう知り合いだったの?」
「ええ、父は母がまだ離婚をしていないときから付き合っていたんです。父は独身でしたから母は離婚を覚悟で交際していたんだと思います」
「それは、前のお父様に問題があったのかしらね?」
「ボクには良い父でしたが、母は・・・言い方悪いですがほったらかしにされていたようです。それに祖父や祖母も母には冷たかったですし」
「俗に言う嫁いじめね・・・今のお父様とは上手くいっているのよね?」
「はい、最近は本当の父なんだ、と感じ始めています。母が父を好きになった理由がわかったんです。僕が由佳さんの事好きになった理由と同じなんですよ。自分を大切に思ってくれる人に気付いたって言うか・・・巡り合ったって言うか、そんな感じだと思うんです」
「そうなの、由佳のことそんな風に思っていてくれるのね・・・女はね自分から好きになった人と添わなければ、幸せには感じられないのよ。その思いは一生変わらないの。あなたのお母様も幸せに感じられていると思いますよ」
「はい、父と母は人前でも結構仲良くしていますから、ボクも嬉しいです。恥ずかしくは無いんです。両親がラブラブなことは逆に自慢ですから・・・」
「偉いわね、大人の考え方が出来ていて。由佳は本当に良い人と巡り合ったわね。純一さん、娘のことよろしくお願いしますね」
「はい、まだこんな事言える立場じゃないですが、大学を出て仕事が決まったら、由佳さんをお嫁さんに下さい・・・きっと幸せにしますから」
「純一さん!ほんと?本当にそう言ってくれるの?由佳もいいのよね?それで」