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あみのドミノ

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私は、亜美乃の帰る時間が気になって、「あ、あみ、佐藤さん。時間はいいの」と言うと、
「今日は泊まって行くことになったの」と幸子が言った。
「あなた、真奈美が使っていた部屋で寝てね。私は佐藤さんと一緒に寝るから」
幸子は修学旅行の気分になっているようだ。私は「うん」とだけ言った。

「すみません。社長、いつも一緒に寝ているらしいのに邪魔をして」
亜美乃はたいした役者だ、私は苦笑して立ち上がった。
「お風呂に入って、もう寝る」
「ああ、つけてありますよ」後ろから幸子の声が後押しした。なんだか嬉しいのか悲しいのかわからない気分だった。

風呂上がりに水を飲みに居間に行くと、昔のアルバムが出されてあって、二人はきゃあきゃあ言いながら見ている。
「何がそんなにおかしいんだい」
私はグラスに水を入れながら聞いた。
「色々。ね」二人は顔を見合わせて笑った。ちらっと私の子供時代の写真が見えた。素っ裸で小さなおちんちん丸出しの写真が。
「可愛いかったですね。小さい頃」亜美乃が微笑みながら言った。

私は一度亜美乃がその昔かわいかったものを愛撫してくれたことを思い出し、ハッとなった。私は慌てて水を飲み干すと「お休み」と言って寝室に向かった。二人が「お休み」と言った。
 
作品名:あみのドミノ 作家名:伊達梁川