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しあわせの音

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 船越は嬉しい気持ちだった。妻が生きていれば、自分にもこんなに可愛い子供たちができた筈だった。芳樹たち四人を引き取って一緒に暮らしてみたいものだと思った。しかし、安月給のタクシーの乗務員に、そんなことは不可能だと思い直した。
澤田芳樹が携帯電話で誰かと話していた。通話が終わると船越は尋ねた。
「芳樹、今の相手は誰?」
「お母さん」
「お母さんがいるのか!」
「お母さんはすっごい美人なんだ」
「そうよ。会ったら船越さん、恋をするよ」
 そう云ったのは詩織だった。

 二週続けて風景画を描きに行った。
「来週なんだけど、船越さんをお母さんのところへ連れて行くことになっちゃった」
「どうして?」
 
作品名:しあわせの音 作家名:マナーモード