アイラブ桐生・第三部 28~29
ここでは内地人、本土から来る人のことを
「ヤマトンチュー」と呼びます。
優花と名乗ったストリッパ―は、
自らコザ歓楽街の遊び人だと自己紹介をしました。
「沖縄では、アメリカ軍と軍人がすべてさぁ~
交通事故をおこそうが、
婦女暴行を犯そうが
基地の中に逃げ込こんでしまえば、もう琉球警察には手が出せないさ。
仮に逮捕をしたって後からMPが来れば、引き渡すことになってしまう。
結局、連中はやりたい放題だ
殺人犯だって、本国に送還してしまえばもう後は、うやむやだ。
そういうところなんだよ、この街は。
あんた、口の中がだいぶ切れてるよ・・
あ~あ、ほんとに大丈夫?」
落ち着いてきました。
しかし明るいところでよく観ると、どうもこの子、
優花と名のったこのストリッパーは、とても幼い雰囲気と顔立ちで、
どうみても15か16歳くらいにしか見えません。
「いくつだ、本当の歳は?」
「15。」
驚いてしまいました、15歳のストリッパーです。
どうなっているのでしょう,一体全体この街は・・・・
作品名:アイラブ桐生・第三部 28~29 作家名:落合順平