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第六章四話 決意の涙

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そして一同は落ち着いたのか、チェルグに連れられて人がいそうな場所に行くことに決定した。

「コホッ」
「ん?どうした、国重。具合でも悪いか?」
「いいえ。ちょっとたんが絡んだみたいで」
「そうか、皆も少しでも具合が悪いようだったら言うんだぞ。」
「「「「はい。」」」」
歩けど歩けど、見えるのは仲間だった人間の亡骸のみ。
薬や食料は手を添えてから頂いた為なんとか罰は当たっていない(今のところは)
そうして歩いていくとこげ焼けた臭いがしてきた。
「すごい臭いだ。」
「だけど、この道じゃないと先に行けません。」
「しょうがない・・・・行くぞ。」
そして歩くと
「あっ!あれは!!」
チェルグが大声を上げて焼死体の近くに駆けていった。
「チェルグ?どうしたんだ?」
チェルグは少しだけ黒ずんだ鞄を抱き寄せて中身を見ると
「やっぱり・・・・・一宮君だ。」
それはとてつもないショックを与えられた。
「鬼畜米英め・・・・仲間をこんなにしやがって!!」
霜山は怒りをあらわにした。
「ごめんね・・・・ごめんね・・・・一宮君・・・・ごめんねっ」
「チェルグが謝ることじゃない・・・・」
すると、国重は何かを見つけて西王隊長に言った。
「隊長!これって・・・・・」
「源五郎のだ。あいつ、ここに来ていたのか?!」
「もしかして一宮君を見て・・・・・」
「源五郎・・・・どこにいるんだ・・・・」
そして5人は先を歩いていった。
作品名:第六章四話 決意の涙 作家名:sanze1991