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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「初体験・選択編」 第三話

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「最良の相手って誰なの?」
「おみくじだよ。気にしてどうするの」
「だって・・・うきうきしてるんだもの」
「そりゃ春から縁起が良いからね、大吉で。嬉しくなるよ」
「私も引いてみる!」
「いいよ。でも期待すると・・・外れるかも知れないよ」
「なら・・・いい。もう行こう」
「機嫌悪いな・・・それに寒いし」
「甘酒でも飲もうか?」
「いいね、そうしよう」
境内にあった露天商の長いすに腰掛けて並んで甘酒を飲んだ。熱かったが生姜が利いていて身体も温まった。
雄介の顔を見ながら、最良の相手とは自分のことだろうかと小枝子は考えていた。