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てっしゅう
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「初体験・選択編」 第三話

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三が日のような混雑なしていなかったが人は多かった。商売人にとって稲荷神社は大切な詣で先だったからだ。
赤い鳥居をくぐって本殿へ参拝した。たくさんの賽銭が舞い込んでいる中へ小枝子と雄介もニッケル硬貨を投げ込んで拍手を打って礼をした。

おみくじは雄介が引いた。
「ほら!大吉だったよ。読んでみる?」
「すごい!見せて・・・」
小枝子は書かれてあった運勢を見た。
「ねえねえ、なんて書いてあるの?読んでよ」雄介は覗きこむようにして尋ねた。
「待って・・・金運はまずまずだって。失い物は無し・・・病気も無し・・・仕事は念願が叶うって・・・縁談は・・・」
「縁談は何?」
「うん、最良の相手が見つかるって」
「そう良かった。今年はなんだかいいことがたくさんありそうだな」
「・・・」
「どうしたの?」