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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「哀の川」 第二十六話

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由佳は今日も純一のためにミニのワンピースを来て薄く化粧をしていた。強い日差しを避けるように日傘を差して駅の前で立っていた。

「お待たせ!暑いね、毎日」
「うん、そうね。日焼けしたくないから傘差して来ちゃった」
「それが良いよ。ひりひりするからね、焼けると。どこへ行こうか・・・暑いから映画館にでも行こうか?」
「それが良いわ、私トムクルーズのファンだから、ミッションインポシブル観ようよ!知っているでしょ?」
「ああ、もちろんだよ。昔スパイ大作戦ってテレビでやっていたらしいけど、リメイク作品なんだよね?父がそんなこと話していたから」

映画館は夏休み期間と言うことで結構混雑していた。何とか良い席に並んで座れた。コーラとポップコーンを買い、上映が始まるのを楽しみにしていた。観終わってお腹が空いたから父と母がよく行っていたカフェにパスタを食べに行った。店長は顔を覚えていてくれて、快く二階の個室を用意してくれた。パパが好きだったカルボナーラを純一も好きだった。由佳も一緒のものを注文して、その美味しさに舌鼓を打った。