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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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「おーおー…和んでる和んでる…」
少し焦げた肉を箸でつまんだ坂田が京助を見て言う
「話してる相手が声聞かずとも誰かわかるや俺」
「あ俺も」
南が言うと中島も言った
「京助はさー誰とでも仲良くなれるような気がして実は人見知りだったりすんだよな」
ハルが紙コップに口をつけた
「俺らにも滅多に相談とかしねぇし」
中島が軽くゲップをした
「そう考えるとさラムちゃんって凄いよね~…なんか俺らより前から京助と一緒にいるみたいじゃん? すっかり京助の隣が定位置っつーか…京助の甘え場っつーか心の拠所っつーか役場っつーか」
南が割り箸を上下させて言う
「…それなんだけどよ」
坂田が少し真面目な顔で声を殺して呟くように言うと一同が坂田を見た
「俺さ…最近なんだけど…緊那羅と前に…あったような気がしなくもないような感覚があるんだよな…」
坂田が言うと一同が顔を見合わせた
「でも…ラムちゃんってアレなんだろ? こっち…っつーかいる世界が違う…んじゃなかったか?」
ハルが言うと坂田が頷く
「それじゃラムちゃんが前にもこっちにきたことがあるかもしれないってこと?」
南が聞く
「…わかんねぇけど…でもそう思いはじめたのって本当最近でさ…もしかしたら気のせいかも知れねぇし…でも…う~~~~~~~~~ん;」
坂田が腕を組んで考え込む
「似たような人じゃなくてか?」
中島が言う
「…かも…でも…うーんうーん;」
坂田が頭を左右に動かして悩む