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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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「…ばれてますがな;」
少し間を開けた後一同顔をあわせてハッハと笑った
「脱走するみたいだね」
本間が言う
「…ついていく?」
阿部の方を見て本間が聞いた
「うん」
阿部が頷いたのを見て本間が少し驚いた顔をした
「…言ったじゃない…まだ頑張れるって」
阿部が笑う
「…当たって…砕けてやろうじゃない…アタシだって伊達に女やってないっての!!嫌われるまで好きでいるッ!!!」
何か吹っ切った阿部がフンっと息を荒げて宣言した
「何があったんだか…ま…私は応援するよ」
「香奈…」
「面白そうだし…ね」
本間が笑った

「緊那羅ー」
冷蔵庫からゼンゴご所望のコーラを出していた緊那羅がゴの声に振り返った
「なんだっちゃ?」
冷蔵庫を閉め緊那羅が聞く
「コップ足りないんだやな」
「えっ; でも…迦楼羅に乾闥婆…矜羯羅…」
足りないといわれ名前を上げつつ人数を確認する
「…何個足りないんだっちゃ?」
途中で数えるのをやめた緊那羅が手っ取り早いと思ったのかゴに聞いた
「えーっと…沢山なんだやな」
「はっ?;」
ゴがいうと緊那羅が目を点にして素っ頓狂な声を上げた
「沢山…って…;」
ゴの言葉を聞いた緊那羅が自分で数を確認しようと思ったのか台所を出た
「緊那羅こーら忘れてるんだやなー!;」
テーブルの上にあったコーラを抱えてゴも緊那羅の後を追いかけた

「よ」
片手を上げた京助と3馬鹿そして阿修羅と
「お邪魔してます」
にっこり笑って言う本間
「あ…お邪魔してます」
本間に促され阿部も言った
「きょ…なんで; 今日は帰ってこないって…言ってなかったっちゃ?;」
緊那羅が京助に聞く
「制限時間付きの一時帰宅」
京助が言う
「狭い!!」
「うるさいですよ」
「だっ!!;」
迦楼羅が怒鳴ると乾闥婆がお約束とばかりに前髪を引っ張った
「確かにせまいねぇ」
南が茶の間を見渡した
「そりゃそうだろ; こんだけの人数だし…ミッチミッチじゃん」
窓枠に寄りかかるようにしていた中島が言う
「おいちゃんもっと広い部屋にいけばいいと思う」
制多迦の隣でガキンチョ竜をあやしていた鳥倶婆迦が言った
「もっと広い…って…」
京助が自分の家の内部を思い出そうとしている
「…んがわのある部屋なら外にいてもいいんじゃない?」
制多迦が言う
「そうだね…」
「さすが制多迦様ナリ!!!!」
矜羯羅と慧光が言うと制多迦がどこか照れたカンジでヘラリと笑った
「一時帰宅って…どうしたんだっちゃ?」
ゾロゾロと移動している最中緊那羅が京助に聞いた
「なんとなく」
「は?;」
京助が答えた
「別々に同じような話聞くよりいっぺんに聞いたほうがいいと思っただけ」
「同じような…話って…」
鼻くそをほじりながら京助が言う
「きょんちゃんはラムちゃんがいないと寂しいのん」
坂田が京助に後ろから抱き付いてきた
「いつも一緒にいたいのん」
そして南が緊那羅に抱きつく
「あのな;」
坂田を引きずりながら京助が口の端を上げた
「でも…阿部さんとかまで?」
緊那羅が聞く
「アタシ達は暇だったから」
阿部が振り返って言った
「フォークダンスなんてかったるくて」
「へぇ~」
阿部が言うと本間が横目で阿部を見た
「…何よ」
「別に?」
阿部がむすっとした顔で言うと本間がしれっとした笑顔を向けた
「アラ皆様おそろ…!!!!!!」
「キャ---------------------------!!!! 妖怪花------------------ッ!!!;」
縁側に面した庭にいたヒマ子を見るなり阿部が声を上げた
「誰が妖怪ですの!? 貴方こそよくもまぁ前にお会いした時は失礼極まりない発言をしてくださった小娘-------------------------!!!」
ヒマ子が阿部を指(葉)さして叫んだ