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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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「だらしないですよ」
「いだだだだだだだだだッ!!; 引っ張るなたわけっ!!!; 暑いのだ!! いいではないか!!」
風呂から上がったもののタオル一丁姿の迦楼羅の前髪を乾闥婆が思いっきり笑顔で引っ張る
「せめてもう少し大きな物にしてください…まったく見苦しい」
「だっ!!;」
前髪から手を離したかと思うと今度はチョップが迦楼羅の頭に直撃した
「見苦しいとはなんだ見苦しいとは!!;」
「まんまの意味じゃないの?」
怒鳴った迦楼羅にソレを見ていた矜羯羅が突っ込む
「やかましいッ!!; たわけッ!!」
「やかましいのは貴方です」
「だっ!!;」
再び乾闥婆のチョップが迦楼羅に直撃する
「あの…; 話ってなんなんだっちゃ?;」
髪をタオルで拭きながら緊那羅が聞く
「…そうでした…がまずは水分を取ってください」
思い出したように乾闥婆が言った
「…麦茶でいいっちゃ?;」
そういって緊那羅が立ち上がった
麦茶の入った容器と数個のコップを緊那羅がテーブルに並べる
「ひーふー…足りる…っちゃかね?;」
茶の間にいた人数を指折り数えてそしてまたテーブルを見る
「ゼンはこーらが飲みたいんだやな」
「ゴもこーらがいいんだやな」
緊那羅の足元でコマとイヌが尻尾を振る
「ハイハイ; じゃぁ運ぶの手伝って欲しいっちゃ」
「わかったんだやな!!」
緊那羅が言うとコマイヌが声をはもらせそしてゼンゴへと姿を変えた
「ゼンはコップ運ぶんだやな」
ゼンがお盆を持った
「じゃぁゴは麦茶なんだやな」
ゴが麦茶の入った容器を持った
「じゃぁ私は…」
緊那羅が冷蔵庫を振り返った


「せんせー…」
背後からした声にウニが振り返るとそこには坂田と南に支えられた京助
「…どうした;」
黒いジャージ姿のウニが京助に聞く
「なんだか低気圧っぽいんだよ京助」
坂田が言う
「…そうかー…西高東低はテストにでるぞ」
ウニが言った
「…俺何か間違ったか?」
坂田が振り返ると阿修羅が溜息を付いたあと手招きをした
「…作戦タイムか?」
ウニが言う
「そうとも…言いますか?」
南がチラリと目配せすると三人揃って後ろ歩きをし始めそして阿修羅の元に戻った
「低気圧じゃなく低血圧やんきに…;」
肩を組んで円陣を組んだ中阿修羅が言った
「え? 俺低血圧っつわなかったか?」
坂田が言う
「お前低気圧っつた」
南が指摘する
「低気圧ってさぁ…台風だよな」
ハルが言う
「俺は台風かぃ;」
京助が突っ込む
「…どうすんよ; 仮病は通じねぇみたいだぞ」
「誰のせいだ誰の;」
坂田が言うと中島が突っ込んだ
「あなどりがたしウニ…勘がいいみたいだな…」
「いや…メガネそりゃ…;」
うんうんと一人納得している坂田の肩を阿修羅が軽く手を置いた
「こうなったら最終手段だな」
「もうはや最終手段って…もなぁ…;」
中島が言うと阿修羅がハッハと笑いながら言う
「結局…ソコにいきつくんだぁねぇ…」
南が遠い目で言った
「脱走するならフォークダンスの時にしろよ~」
ウニが遠くから声をかけた