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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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「何でここにいるのよッ!!!」
「どーどー」
阿部が更に声を荒げて言うと本間がソレをおさえる
「ココは私の家でございましてよ!?」
「はぁッ!? 何で妖怪…ッ」
阿部が京助を見た
「ヒマ子義姉様は義兄様の妻なんだって」
「はぁッ!!!!!!?;」
慧喜がさりげなく言うと阿部が裏返りそうに高い声で言った
「阿部さん落ち着いて;」
緊那羅が阿部に声をかけた
「ちょ…妻ぁ?!;」
緊那羅の声が聞こえなかったのか更に阿部が混乱しつつ言う
「あーあ…思いっきりメダパニってるよ阿部ちゃん;」
南がハッハと笑った


「落ち着きましたか?」
コップを両手で持ってじーっとヒマ子を見据えていた阿部に乾闥婆が聞いた
「…ねぇ…一体なんなのアンタ達といいソコの妖怪といい…一体なんなの?」
阿部が逆に聞く
「あ…そっか阿部とか…祭りン時いなかった…んだっけ?」
坂田が思い出したかのように言った
「祭り?」
本間が聞く
「まぁ…うん; ちょっとあったんだけど…そっか…じゃぁわからんよな」
中島が言う
「説明するの?」
鳥倶婆迦が中身の減ってないコップを持って聞いた
「そうやねぇ…ま…この話聞いたら…たぶんわかるんきにな…全部とはいかなくとも齧り程度…オライ達のこと」
阿修羅が縁側に足をブラブラさせながら言った
「てか時間内に説明できんの?; 九時までに戻らんとアカンのだよ? 俺等」
南が言う
「お前等そうなったら先戻れ」
京助が麦茶を飲み干した
「いっやーん; 最後まで聞きたいじゃん」
南が苦笑いで坂田と中島を見ながら言った
「そうだよなぁ…どうせなら」
中島も言う
「俺もこの引っ掛かりをとりてぇしな…内申点より好奇心!」
坂田がハッハと笑った
「そっかぁ…」
阿修羅が空を見ながら溜息混じりに言うと向きを代え部屋の方に体を向けた
「…じゃ…はじめっか…」
「慧喜と悠助はいいんナリか?」
姿の見えない慧喜と悠助には聞かせないのかと慧光が聞く
「さっきまで竜達の面倒見てたけど…」
矜羯羅が探しにいこうと立ち上がると制多迦と慧光も立ち上がった
「仲間はずれは可愛そうだしねぇ」
南が言う
「京助?」
悠助と慧喜捜索隊が結束されている中黙ったままの京助に緊那羅が声をかけた
「あ…なん…だ?」
少しどもりながら京助が返事をした
「どうしたんだっちゃ? なんか…変だっちゃよ?」
「失礼な;」
緊那羅が言う京助が口の端を上げて言う
「なんでもねぇよ」
コップの中身を飲もうと口をつけた京助がカラだと気づき口から離すと緊那羅が自分のコップを差し出した
「口つけてないっちゃ」
緊那羅が笑いながら言った
「…さんきゅ」
半分呆れてでもどこか安心したような顔で京助がコップを受け取る
「…あのさ」
「なんだっちゃ?」
半分まで飲んだところで京助がコップから口を離した
「…やっぱいいわ」
「なんだっちゃ;」
「なんでもねぇよ; 気にすんな」
言いかけてやめた京助に緊那羅が突っ込むと縁側をさっき悠助と慧喜を探しに言った面々が歩いて戻ってきた
「寝てた」
鳥倶婆迦が座りながら言う
「そか…じゃ…いいんきに?」
阿修羅があぐらをかいて部屋の中の面々を見渡した後京助に視線を向けた