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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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カランと京助の手から割り箸が地面に落ちた
「…み…さお…」
どこを見ているのかわからない京助が阿修羅の言った名前を繰り返した
「その顔…思い出してみ?どんなヤツだったか…」
阿修羅が言う
「操って…操…」
坂田が腕を組んでブツブツ言いながら考え込むのに対し京助はやはりどこを見ているのかわからないまま止まっている
「操…って何;」
「さぁ…;」
南がハルに聞くとハルも首をかしげた
「ちょっと炭…って…なにしてんの?」
炭を取りにきたミヨコが異様な空気のその場所にいた面々に聞いた
「いや…何かようわからんけど…;」
ハルが答える
「…竜のヤツ思いっきりかけたんだなぁ; 深い深い;」
阿修羅がハッハと笑いながら頭を掻いた
「…思いだせんかい?」
阿修羅が京助に声をかけると京助がぴくっと微かに動いた
「…俺…」
口を開いた京助の右目から一筋涙が流れた
「京助!?; なした!; 何があった!!;」
ソレを見た中島が聞く
「あれ…?; なんで…ちょい待ち…ッ;」
京助がTシャツの首元を引っ張って涙を拭う
「煙が目にしみたんじゃないの?」
ミヨコが言った
「そうかも; あー…;」
京助が顔を横に振った
「…心は思い出したみたいなんやいけどな」
阿修羅がフゥと溜息をついた
「…こりゃ緊那羅の方が…早いかもしれんきにな」
「緊那羅?」
呟いた阿修羅に京助が聞く
「緊那羅…きんきんラムラム…うーん;」
「お前まだ考えてんのか;」
さっきから腕を組み返ししながらまだ考え込んでいた坂田に中島が突っ込んだ
「すっげー引っかかるんだって;」
坂田が溜息を付いた
「そりゃ…そうだろなぁ」
そんな坂田を見て阿修羅がハッハと笑った
「どういう意味だよ;」
坂田が阿修羅に聞く
「やっぱり竜のヤツ…竜のボンには輪をかけて強く術かかてったらしいんきにな…まぁ…オライも竜の立場だったらそうしてるし…な」
阿修羅が京助の頭を撫でた
「緊那羅も…同じ話なのか?」
京助が阿修羅の手を払いながら聞く
「微妙に違うンだけんどなぁ…同じといえば…」
阿修羅が答える
「…一緒に聞きたいのけ?」
少し間をあけて阿修羅が聞いた