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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・四】らぶりーべいべー

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聞こえた幼い子供の声
呼ばれたのは自分の名前ではないのにどうしてか自分が呼ばれたような気がした
聞いたことのない名前
でもどこか懐かしい名前
「…んなら」
制多迦に呼ばれた緊那羅がハッとして制多迦を見た
「…私…は…緊那羅…だっちゃよね?」
「は?」
緊那羅が静かに小さく呟くように聞く
「だぁぷー」
緊那羅の指を握っていたガキンチョ竜が緊那羅の指を掴んだまま声を出した
「名前…呼ばれたんだっちゃ…」
そう言った緊那羅の声は少し震えていた
「緊那羅じゃない…名前…」
震えたままの声で緊那羅が更に言う
「聞いたことない名前だったんだっちゃ…でも…」
更に続けようとした緊那羅の肩に矜羯羅が手を置いた
「風呂入ってくれば」
「え…?」
きょとんとした顔を上げるとヘラリ笑顔で制多迦が頷いた


「…何しにきたんだよお前;」
「いや----------!! アッハッハ!!! そういいなさんなっつーん」
腰に愛ハニワのカンブリをぶら下げた阿修羅がケラケラと笑った
「暇人め」
京助が言う
「ひっどー; オライは暇人じゃないんきにー」
阿修羅が眉を下げて溜息をついた
「じゃぁ何しにきたん?」
南が紙コップに茶を入れて阿修羅に手渡した
「おっ! あんがとさんちっこいの」
阿修羅がソレを受け取ると一口口をつけてそして京助を見た
「…あんな竜のボン」
紙コップを揺すりながら阿修羅が京助に話しかける
「なんだよ; 改まってキモチワリィ;」
いつもより少しシリアスな雰囲気の阿修羅に京助が突っ込む
「…本当はなもう少し先かと思ってたんよな…この話すんの」
阿修羅が紙コップの中を飲み干して言う
「竜のかけた術が弱まってきてるんよ」
「術?」
阿修羅が言うと中島が聞く
「楽しんでるとこにこーゆー話題どうかと思ったンけどな…スマン」
眉を下げた笑顔で阿修羅が京助に謝った
「な…; なんなんだよ; 怖ェえなぁ; ミリオネアのみのもんた並だぞお前;」
京助が一歩後ずさって言う
「聞きたいけ?」
阿修羅が静かに京助に聞くと視線が京助に集まった
「…コレって俺等も聞いていい話?」
坂田が阿修羅に聞いた
「…まぁお前さん達も…竜の術にかかってるんきにな…」
「俺等も?;」
阿修羅が言うと坂田が驚いて声を上げた
「そう…っつーか…この町全体が竜の術にかかってるんきに」
「町全体ッ!?;」
南と坂田が声をハモらせて言う
「…話して…いいか?」
阿修羅が真っ直ぐ京助を見た