「初体験・選択編」 第二話
「小枝子さん、注文の方法ですが、電話がなかなかつながらないから何かいい方法を考えないと手間ですね」
「そうね・・・前からずっとそう思っていたけど、他に方法がないから仕方ないわね」
「ボクが毎週月曜日に問屋へ取りに行きましょうか?」
「あなたが車で出かけてくれるって言うの?」
「そうです」
「それも大変よね。毎週のことだから事故も気になるし・・・」
「お客さんの注文されたものを早く渡してあげたいから是非そうしましょうよ。問屋が持ってくるのを待っていたら時間がかかりますから」
「ありがとう・・・そうさせてもらおうかしら」
「解りました。授業終わったらすぐに自分の車で来ますから問屋さんの場所だけ詳しくセールスに聞いて置いてください」
「ええ、解ったわ。そうしてくれるんだったらお店の車を買いましょう。レコードが積めるようにバンでいいかしらね」
「もったいないですよ。週に一度だけのことで。俺の車で構いませんよ」
「ううん、仕事だからけじめはつけないといけないわ。私も乗りたいときがあるから兼用で買いましょう」
「そうですか・・・それだったら嬉しいです」
作品名:「初体験・選択編」 第二話 作家名:てっしゅう