アイラブ桐生 第二部・第二章 23~25
アイラブ、桐生
(25)第2章 船旅は、木の葉のように・(後)
『沖縄上陸』
船酔いから解放されたのは、
夜明けが真近になってからでした。
朝飯をすませた後は、日差しの溢れる甲板で
3人で過ごすことになりました。
食事を半分ほどに切りあげてしまった恵美子は、
まだ船酔いの半ばのような気配です。
本部港から那覇港へとむかう午後の甲板で、
優子からはつい最近起きたばかりの、コザ事件の話を聞きました。
作品名:アイラブ桐生 第二部・第二章 23~25 作家名:落合順平