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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第六話

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「業務上過失致死とひき逃げね・・・捕まったら、7年以下の刑になるわ、余程の弁護がない限り・・・」
「人を二人も殺しておいて7年程度の収監で済むの?」
「交通事故だからね、あくまで過失なの」
「信号無視して、逃げて、過失なの?」
「法律はね、そうなの」
「おかしくない?あなた警察署に勤務していて納得できることなの?」
「そんな事言われても・・・私は事務職だし。担当の警察官に詳細を聞くことなんて出来ないから」
「頼みがあるのよ。迷惑はかけないから、被害者の住所と名前を調べて教えて欲しいの。出来るでしょう?」
「私が?・・・どうするの調べて」
「相手の方と会って真実を知らせるの。ひょっとして警察から違ったことを聞かされているかもしれないって天木さんが言うから」
「もしそうだったらどうするのよ。警察は間違ったことをしていると訴えさせるの?」
「解らない。天木さんが考えることだから。私は手伝っているだけだから」
「内部の秘密は誰にも話せないよ。ばれたら首じゃすまないからね。解るでしょ?それぐらい」
「陽子が調べてくれないんだったら事が大げさになるのよ。新聞社とか弁護士会とかに行って事情を聞いてもらうから。そうすれば取調官だって表沙汰になって困るんじゃないの?」
「優子・・・脅しているの?」