アイラブ桐生 第二部 20~22
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アイラブ桐生 第二部・第二章
(21)ブルートレイン「富士」号(前)
『発車と別れのベル』
簡単な身の回り品だけを詰め込んだボストンバッグだけを持って、
百合絵と一緒に東京駅に着いたのは、
午後5時半をすこし回ったばかりです。
「送る主役は、決してあんたじゃないのよ。
美恵子と優子を見送ってあげるのが、今日の私の主な仕事です。
二度と帰ってこないあんたなんか、ついでのついでで・・
まったくもっての、おまけだもの」
作品名:アイラブ桐生 第二部 20~22 作家名:落合順平