純愛 物語詩集 第三巻
秋
君は紅(くれない)に
もみじに燃えていた
真っ赤に頬を染め
いきなり僕に 唇を
秋から冬へ
君は 静かにもの思い
星に キラリと輝いた
寄り添って
同じ道を 歩けたらいいなあ・・・ って
冬
真っ赤なセーターに
君は いっぱい六花を飾ってた
雪を投げつけて
雪の精よと 威張ってた
冬から春へ
君は穏やかに
春を待っていた
僕の瞳の中で
君は 冷えた心を ・・・ 暖めた
エイト・シーズンズ
ぜーんぶ 好き
だけど ・・・ だけどね
冬から春が 一番 好きだよ
君は そうささやいた
あれから いくつもの
八つの季節は 巡りゆき
君は 今 ・・・
どこに
作品名:純愛 物語詩集 第三巻 作家名:鮎風 遊