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紅いスポーツカー

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「そうよ。あれに乗ってたあの子、わたしの学校の後輩だったの。あれより三年前に、慎吾は彼女に会っていたのよ」
「だからお久しぶりなんて云ってたんだ……それにしても、迂闊だったよ。舞が俺の学生時代の後輩だったことを、憶えてなかったんだからな」
「もう、気がついた?」
「何?……そうか。あの紅い車に彼女が乗っていたことを、舞は知っていたんだ」
「実は……グルだったの。あの紅いスポーツカーを運転していたのが彼女の従兄だったの」
「その男とも舞は親しかったということか。俺ははめられて、危機感を煽られて自動車保険を乗り換えさせられたってわけだ」
「あのとき、わたしは悔しい気持ちだったわ。だって、慎吾はわたしをすぐに思い出してくれなかったじゃない」
「あのときは慌てていたからね、そこまでの余裕がなかった……」
「でも、契約のときに思い出してくれたから許すわ」
 コーヒーショップで再会したその日に、舞は笹島を居酒屋に誘った。そして、間もなく、ふたりの恋愛が始まったのだった。
作品名:紅いスポーツカー 作家名:マナーモード