小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

もう一つの部屋

INDEX|8ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

「あらあ、お世辞を云うひとだったのね。そういうことはもっと前から聞きたかったわ」
「お世辞じゃありませんけど……」
「いいんです。外見のことより、ほかのことをお話しましょ」
「……前から伺いたいと思っていたことがあります」
「なあに、前からって?」
「……夜中に水割りをお飲みになってましたね。そんなことはありませんか?」
「ええ。ときどきね……わたし……懺悔します」
「えっ?懺悔?」
「そう。わたしね、何度かあなたのお部屋を無断で訪問していたの」
「じゃあ、やっぱりあれはドアだったと?……」
「そう。わたしのお部屋の壁には立派なドアがあるのよ」
「そうでしたか……今度、不在じゃないときに訪問されたいです」
「高槻さん、うちで本を買ってくださっているでしょう。わたし、今度はいつお会いできるかなぁ、なんていつも思っていたんです。じゃあ、明日の夜にでも……」
作品名:もう一つの部屋 作家名:マナーモード