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アイラブ桐生 9~11

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アイラブ・桐生
(11)第三章 輪島から兼六園へ(その3)前半







 のどの渇きで目が覚めました。

 レイコの布団は、すでに綺麗に片づいていました。
布団の上には、綺麗にかつ丁寧にたたまれた
浴衣がちょこんと置いてあります。
昨日の夜から大きく開放されていた障子は、
今朝は半分になっていました。
真夏の夜明けだというのに、浜辺に近い民宿は建物全体を、
涼しい潮風が通りぬけていきます。



 眠気覚ましも兼ねて、海岸の散策へ向かいました。
すでに海の上に、朝日が登りはじめています。
今日も熱くなりそうな気配を見せている夜明けの空を見上げながら、
堤防の上を歩いていると「おはよう」という元気な声が聞こえてきました。
振り向くとレイコと二人の女の子が、松林の中から現れました。


作品名:アイラブ桐生 9~11 作家名:落合順平