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携帯電話

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さてさて、
高見沢一郎はロボット部品メーカーに勤める、それはそれなりのサラリーマン。

その性格は・・・ 『ア・イ・ウ・エ・オ』

これを解説すると、
アタラシモノ好きのイチビリで、ウレシがり。
その上に、エーカッコシーのオッチョコチョイ。

視点を変えて言えば、
歳を重ねても、何も考えていない関西系お勤め人。

発売と同時に爆発的に売れに売れまくったこのザ・シックスス・センス・モバイルフォーン(第六感機能付き携帯電話)。
高見沢はことのほか興味を持った。
早速購入し、そのお相手にと妻の夏子までにも買い与えてしまった。
そして、しばらく便利な道具として重宝し使ってきた。

しかし、最近・・・もううんざりなのだ。
今はバック・ツー・ザ・クラシック、復古を切に願っている。
通話機能だけのシンプルなケイタイに戻りたい。
そう真剣に願っているのだ。

高見沢がなぜ時代の最先端を行く便利さを捨て、復古したいのか?
どうしてそのような気持ちを抱くようになってしまったのか?

打ちのめされたエピソード、それを紹介しよう。

 
作品名:携帯電話 作家名:鮎風 遊