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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・参】ちもきのぽぽんた

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「…姉弟…って…;」
「慧喜と慧光のことだっちゃよ?」
緊那羅が答えた
「慧喜がお姉さん? それとも妹?」
悠助が聞く
「俺が上で慧光が下」
慧喜が答える
「あんれ? 竜のボン知らなかったんけ?」
阿修羅が聞くと京助が頷く
「実はそうなんです」
阿修羅が笑いながら慧喜と慧光の肩を掴んだ
「いよいよ明日でございますね南さん」
生徒玄関で靴を履き替えながら京助が言った
「これから買い物行くか?」
靴を履き終えた中島がずり落ちた鞄を肩にかけなおしながら言う
「一旦家もどるか? 俺サイフ持ってきてねぇし…どうせ今時間なら緊那羅も買い物行くと思うし」
京助が言った
「何の話?」
「おぅっ!!;」
いきなり聞こえた落ち着いた声に坂田が声のトーンを上げて吃驚した
「本間ちゃん…; 相変わらずいつきたの;」
南が苦笑いを浮かべた
「何の話してるのかって聞いてるの」
表情を変えずに本間が聞く
「南君の恋人が明日来るんでその準備の話」
中島が答える
「恋人?」
本間の後ろから阿部が聞く
「前にホラ…手紙…ってお前等いたよな?」
京助が指で四角い封筒の形を描きながら説明する
「ああ!! 何? その子がくるの?」
思い出したのか阿部が声を大きくして言う
「そ。で明日花見するんだ」
南が嬉しそうに言うと阿部と本間が顔を見合わせた
「でもまだ桜咲いてないよ? それとも京助ンとこの桜の木咲いたの?」
阿部が京助に聞く
「別に桜じゃなくても花は花だしってことでタンポポで花見すんだ」
京助が言った
「へぇ~!! 面白そう!!」
阿部が声を上げる
「…いきたい…んだよねやっぱり」
「なっ!!!;」
その阿部の耳元で本間がボソっと言うと阿部が赤くなって眉を吊り上げた
「わかりやすいわかりやすい」
うんうんと本間が頷く
「私たちも行っていい? もちろんお菓子とか協力するから」
「ちょ…香奈!?;」
本間がさらっと京助達に向かって聞くと阿部が何故か慌てる
「どうする主催者」
坂田が南を見た
「う~ん…女の子ありす一人てのもって思ってたから…いいよ歓迎!!」
南が親指を立てた
「女の子一人…ってラムちゃんはこないの?」
「いや…来ると思うけど…なぁ?」
阿部が聞くと中島が京助を見た
「なぁって何でそこで俺に視線が向けられるんですか;」
京助が言う
「こないと思う?」
坂田が阿部に聞く
「……べ…別に…じゃぁアタシも行く」
阿部が言うと本間がふっと笑った
「じゃぁ一旦家に帰って資金もって集合!!」
「どこに」
南が高らかに人差し指を天に向けて立てて言うと本間が突っ込んだ