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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・参】ちもきのぽぽんた

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「わー!! 緊ちゃん可愛いー!!!」
悠助の声が茶の間に響いた
「ほっほー可愛いやんけ緊那羅~! ハッハッハ似合う似合う」
阿修羅が膝を叩いて笑いながら言う
「…複雑だっちゃ…;」
髪にまだタンポポを付けたままだた緊那羅が苦笑いを浮かべる
「そうだ悠、お前も来るか? タンポポ花見」
制服の上着を脱いだ京助がティッシュを数枚取って鼻にあてながら聞いた
「タンポポ花見?」
悠助が聞き返す
「来週ありすが来たら毎年タンポポ沢山咲いてる空き地で花見やるべって事になってさぁ…で…」
「行くー!!」
まだ言いかけの京助に悠助が元気よく手を上げて返事をする
「悠助が行くなら俺もいきたい、っていうか行く」
慧喜も手を上げた
「ハイハ~ィ!! オライもオライも!!!」
阿修羅も手を上げた
「…つまみ足りるっちゃ?」
緊那羅が京助に聞く
「矜羯羅様と制多迦様も一緒に行くナリッ!!!」
慧光が横から両手を挙げて言ってきた
「うるさいよ慧光」
慧喜が慧光を睨む
「慧喜は矜羯羅様を制多迦様を誘わないんナリか?」
慧光が言うと慧喜がむっとした顔をする
「後から声をかけようと思ったんだよ!! もぅ!!」
慧喜が言う
「喧嘩駄目だよ慧喜~…」
悠助が慧喜に言った
「こんなの喧嘩じゃないよ悠助」
悠助を抱きしめながら慧喜が慧光を睨む
「まぁまぁ; 姉弟喧嘩は犬も食わないってな~;」
阿修羅が二人の間に入って言う
「…どうしたん竜のボン」
いつの間にか固まっていた京助を見て阿修羅が声をかけた