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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十一回・参】ちもきのぽぽんた

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ぐぅうううううううう…

「…腹音で返事とは器用なヤツよ…;」
「やかましいッ!!;」
坂田が言うと迦楼羅が怒鳴った

「まぁ! 奥様素敵なネックレスですこと!」
坂田がタンポポで作られた首輪をつけている中島に言う
「あらぁ安物でしてよ? 奥様の髪飾りには及びませんわー」
中島が京助を見た
「こんなものなんテェことなくってよー?」
京助が言うと3人してマダム笑いを始めた
「馬鹿ばっか」
本間が茎わかめを食べながらその様子を見る
「…ちゃんと残しておいてね」
その本間の後ろで早々と弁当を食していた迦楼羅と矜羯羅に向けて本間が言うと矜羯羅と迦楼羅が手を止めた
「…だってさ」
「ワシか?;」
ちくわのキュウリ詰めをひょいと口に入れた矜羯羅が迦楼羅に言うと

スコン

「二人共です」
軽快な音ともに乾闥婆のチョップが二人の頭にヒットした

「いいかー? ここをこう…ちょっときつめに巻いて…そうそう」
「こう?」
南を中心にありすと悠助そして慧喜、慧光、鳥倶婆迦、緊那羅がなにやら作っている
「たりなくなった」
鳥倶婆迦がタンポポを編んだ物を南に見せた
「あー; ちょっと短めの選んじゃったんだねぇ; そぉ言う場合は~」
鳥倶婆迦のソレを受け取ると南が長めに取ったタンポポを器用に巻きつけていく
「器用ナリね」
感心して慧光が言うと南が笑った
「サンキュ」
そして照れくさそうに言いながら鳥倶婆迦にソレを返した
「南って凄いんだよー服とか作るんだよー」
悠助が言う
「俺の服もコイツから作ってもらった」
慧喜が今着ている服の首元を少し引っ張って言うとありすが南を見上げた
「ありす?」
黙って自分の顔を見てくるありすに南がきょとんとしたまま声をかける
「…ごいね」
「っいぅおいやぁぎょ!!!?;」
突然耳元でした制多迦の声に南が宇宙後を叫んで後ろに引いた
「制多迦…;」
「ハァイ! 進んでるかい? 諸君」
制多迦の後ろから阿修羅がチャキッと片手を上げて言う
「これ制多迦様にあげるナリ」
慧光が立ち上がって出来上がったばかりのタンポポの花輪を制多迦の頭に置いた
「…りがと」
制多迦がヘラリと笑ってずり落ちそうになった花輪を戻しながら言う
「お~いいねぇ…」
「じゃぁあっくんにいちゃんには僕があげるー」
悠助が笑顔で阿修羅に言うと慧喜がむっとした顔で阿修羅を見た
「慧喜…;」
ソレを見た慧光が溜息をつく
「おいちゃんは矜羯羅様にあげる」
鳥倶婆迦が立ち上がって矜羯羅を探し始める
「向こうで何か食べてると思うっちゃ」
緊那羅が右方向を指差して言った