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ドアに『戦闘班の部屋』と書かれた扉を開ける。
余談だがここ以外は大体、『〜〜室』と書かれている。
でも戦闘班は違う。『戦闘室』とすると、なんかおかしいからだ。
部屋の中に入る。そして目の前にある大きなテーブルに、さっきナオから渡された人数分の腕輪を置く。
さらに、『研究班からの支給品。つけると詠唱破棄できるようになるよ』というメモを添える。
これで完璧。
やることも無くなったので、自室に戻る。
ガチャ
「ふぅ…」
自室、と言っても、特に何にもない。建築班からの支給ベッド、テーブル、椅子。こんな感じだ。
他には、ヒトミからもらった日本刀が1本あるくらいだ。
また余談となるが、ヒトミはいくつもの日本刀を持っている。…なんでそんなに持ってるかは知らないが。
ジリリリリ！！！！
な、2度目！？
セイジは急いで自室から出る。
他のみんなも、部屋からどんどん出てくる。
例によって、本部前へと集まる。
無線から声が聞こえる。通信班から、敵の情報だ。
『宇宙人いや、機械兵の数……えっ！？』
どうしたんだろう？
『機械兵の数、300人！撤退してください！！』
300人！？数が多すぎる！
…だが、逃げる訳にはいかない。今ここで逃げだしたら、本部にいるみんなに危害が及ぶ。
それだけは避けたい。
みんな同意見だった。その旨を通信班に伝える。
「私達が時間を稼ぐから、そのうちにみんな遠いところまで逃げて。私達が撤退するのはその後」
その後に、多分この勝負、勝てるけど。小さい声で呟いた。
『………了解しました。絶対に全員生きて帰ってきてください！』
「「「おう！！！」」」